【症例報告】気象病と診断された喘息
喘息の発作で医療機関を受診したところ気象病と診断された。
気象病は最近認知されてきた病気で、気候の変動に伴いなど様々な症状を呈するものをいう。
本症例も低気圧の接近にともない喘息が悪化したケースである。
他に筋緊張型頭痛を併発していた。
以前は自律神経失調症とされてきたものも、気候変動と関連しているものは気象病とされる。
自律神経を整えたいとカイロプラクティックを選択、当院に来院した。
カイロプラクターの視点から見ると、気候変動に伴い、自律神経が乱れ、交感神経優位な状態が全身の筋緊張を招き様々な症状を引き起こす。
施術前のチェックでは咳が原因で背部・胸部の筋緊張を認めた。
肩~首にかけても緊張があり、これが頭痛の原因と考える。
施術は頚部~腰部、大胸筋・鎖骨下筋の筋緊張およびトリガーポイントのリリース、
頚椎・胸椎・腰椎の関節手技を行った。
比較的大きい筋肉群である臀部~下肢にかけても特に症状はないが全身のバランスを整えるため施術を行った。
下半身の大きな筋肉群の緊張を放置すると、上半身の緊張も取れにくいからである。
1週間後の再来時、咳も落ち着き頭痛も消失していた。
以後はメンテナンスのため定期的な施術を勧めた。
気象病の症状には頭痛・めまい・ふらつき・不眠・精神の不安定などがある。
リウマチ・神経痛・気管支喘息など持病の悪化も知られている。
疲労やストレスなどがそのトリガーになることもある。
対策としては自律神経を整えること。
規則正しい生活で十分な休養と睡眠をとることも大事。
しかし現代社会において普段十分な休息をとれている人は極わずか。
疲労やストレスがない人も少ない。
こういった社会環境が気象病を生みだした原因とも考えられる。
普段忙しい人ほど定期的に施術を受け、自律神経のバランスをとり体調を整えることが必要である。
【+ひとこと】
最近、気象病と診断された方が増えています。
臨床の現場でも気象病が認知されてきているようです。
とはいっても、気候変動は自分で避けることはできません。
普段の体調管理が大切です。
カイロプラクティックでカラダのバランスを整えましょう。
| 自律神経 | 17:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑